橋本氏などの勢力を「第三極」と呼ぶのはおかしい、改憲勢力の三番目でしかない

人権一口メモ(2012/10/29)

 

 朝(日曜日)のTBSの番組で元衆議院議長の河野洋平氏が出演していた。河野氏はいまの政局を評して、もっとも右寄りの安倍総裁率いる自民党、松下政経塾出身の野田首相の民主党、橋下氏や石原氏らが率いる維新の会などの三つの塊があるが、これらはいずれも大きな差はなく、現憲法を改憲しようとする点で共通しており、いずれも右派勢力でしかないと語っていた。この点でマスコミが橋下氏や石原氏の勢力を「第三極」と持ち上げるのは大きな間違いである。改憲勢力の衣を替えた三番目の登場でしかない。マスコミは橋下氏などの勢力を「第三極」と呼ぶのをやめるべきだ。
 改憲を企む勢力は、平和、人権、民主主義の憲法の原則を投げ捨て、戦争のできる国家、人権の形骸化、少数意見を抹殺する国家運営をもくろんでいる。第二次世界大戦での多数の犠牲者の上に築き上げられた戦後民主主義は、三つの改憲勢力の塊の本質を多くの人びとに知らせ、いまこそ心ある人びとの重層的で広範な共同の輪を広げて守らなければならない。
 この時期に一番大切なのは、大局に立ち、寛容な精神で、包容力に満ちた、思想的イニシアチブではなかろうか。誰でも理解ができ、共感を呼ぶ内容で、明快さをもった標語が必要ではなかろうか。

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コメント: 1
  • #1

    leon (土曜日, 17 11月 2012 20:55)

    憲法が日本人の心を蝕んできたと思っている。今回の衆議院選挙、そして来年の参議院選挙にて何としても改憲勢力が3分の2以上を占め、改憲に向け動きだして欲しいと願っている。