橋下徹大阪市長の人権と民主主義の否定

人権一口メモ(2012/10/9)
橋下徹大阪市長の人権と民主主義の否定

 橋下徹大阪市長の言動は目に余るものがある。手法は小泉純一郎元首相と同じで、やり玉に挙げる敵を恣意的に作り出し、これを人権も民主主義も否定して強権的に攻撃を仕掛ける。国民が敗戦から苦労して生成、成長、熟成を図ってきた戦後民主主義を全く無視してこの破壊を企み進む。これに対して国民の大きな批判が生まれるとまったく謝罪せず開き直る。ここには見せかけの小粒なヒッラー的手法が目につく。この過程で危ういのは橋下氏にとっては、もはやほぼ目的を達成していることである。攻撃を仕掛けたところに彼の狙いがある。大阪市の「思想調査」の問題でもアンケートを配布した段階で、橋下氏の目的の多くは達成していると言える。橋下氏との対峙で大切なのは対応が後手にまわらないことである。そのためには戦後民主主義の国民の間での定着と前進に確信を持つことである。わかりやすい理論で即刻批判をマスコミを巻き込んで展開することだ。このことは橋下氏を絶賛してきたテレビを中心としたマスコミの姿勢を転換させる道でもある。