ローマの話-円形闘技場と身分-

 コロッセオはローマを代表する円形闘技場だ。ここには5万人近くが入れた。四階までありそれぞれの階にはどういう人が入るか決まっていたという。つまり、一階は貴族とか、四階は貧民と女とか、それぞれの身分ごとに見る場所が厳格に区分けされていた。今の社会では席も金次第となった。自由をめざす人びとの多様なたたかいがここまで社会を変えてきた。歴史の進歩はこのようなところにも現れている。