終戦記念日、我々は教訓をどう学ぶか

人権一口メモ
 今日は67回目の終戦記念日だ。この教訓から我々は何を学ぶか。
 中日新聞は、政府や関電が大飯原発再稼働の根拠にした「10年並みの暑さになれば電力が大幅に不足する」という情報操作の問題を手抜きせず追求している。中日は独自の分析を通じて「これまでのところ大飯3,4号機のフル稼働がなくてもカバーできる」と結論づけている。前回の報道から今回の報道は紙面も1面に移行した。中日の原発への姿勢がよく理解できる。これは記者魂そのものと言える。
 その点で8月15日付け主張「未来世代へ責任がある」も共感を呼ぶものとなっている。主張は脱原発こそ「人の道」と力強く語る。私も思う。人間が制御できない原発に手を貸すことはどんな理由を付けようと人類のみならず、地球そのものを破壊する行為に手を貸すことだ。この道は映画「猿の惑星」のストーリーにとどまらず、地球そのものの破滅へと通じる。
 「毎日大量に生み出される低レベル放射性廃棄物で三百年、高レベルだと十万年の厳格管理が必要です。人知が及ばない時空、利便や快適な生活のために危険な放射性廃棄物を垂れ流しているとすれば、脱原発こそが、われわれの未来世代に対する倫理であり、人の道だと思える」