消費増税と内閣不信任案

人権一口メモ
 国会は消費増税へ一気に進むかと思いきや、与党7党の内閣不信任案の動きとからみ、自民党の動揺が著しくなり、密室談合の3党合意が「粛々」と進まない状況になった。この背景には野田内閣への多数の国民の不信任の声があるが、数で少ない野党側の緻密な戦術も評価されてしかるべきである。

 野党7党合意には消費増税反対が盛り込まれていることがポイントだ。自民党が野田内閣に揺さぶりをかけても消費増税では同じ土俵にある。昨日紹介した和田秀樹氏の論ではないが消費税の増税は国民の内需を損ね購買力を落ち込ませ日本経済をさらに悪化させることは目に見えている。国民の間で格差と貧困がさらに拡大する。

 いまの政局はまさに政治の弁証法を地でいっている。